【シリーズGSC入門 GSC賞を受賞した社会的実践事例から学ぶ】
世界規模で、資源やエネルギー、地球温暖化、水や食糧などの課題がますます深刻になり、複雑になっています。それらの課題を解決し、社会の持続可能な発展に向けて、環境保全と社会・経済発展を両立させるイノベーションが求められており、GSC への期待は高まる一方です。このテキストシリーズでは「GSC とは何か」を理解し、私たちみんなが持続可能な社会の担い手になることをめざして、GSC の推進に貢献したすぐれた業績に贈るGSC 賞を受賞した技術や製品を解説します。
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最新号
No.10
第23回GSC賞経済産業大臣賞、環境大臣賞同時受賞(2023年度)
二酸化炭素を「見える化」~化学製品のカーボンフットプリント算定ツールの開発
住友化学株式会社
温室効果ガス削減の取り組みの一環として、製品やサービスのライフサイクル全体の中の温室効果ガス排出量を二酸化炭素に換算して示す製品カーボンフットプリント(CFP)の重要性が高まっています。しかし、化学製品では、CFPの計算は複雑で、正確に算定するのに手間がかかるのが課題でした。そこで、住友化学は、CFP算定ツール「CFP-TOMO」を開発し、自社製品約2万品目を算定しました。そのデータを顧客に公開するとともに、そのツールを他社に無償提供し、CFP算定の普及に貢献しています。
特別号
特別号
『SDGs入門』(GSCはSDGsのけん引役)
SDGsとは、国際連合が採択した世界共通のゴールで、持続可能な開発を達成するために経済と社会、環境の三要素を調和させることが不可欠だとしています。この考え方は、社会の持続可能な発展に向けて、環境保全と経済発展の両立をめざすGSCと共通しています。このテキストは特別号として、SDGs をGSC の視点で解説し、みなさんに考え、実践してもらうことをめざします。
No.9
第19回GSC賞文部科学大臣賞受賞(2019年度)
第21回GSC賞ベンチャー企業賞受賞(2021年度)
次世代の太陽電池として期待されるペロブスカイト太陽電池
京都大学 若宮 淳志、金光 義彦、株式会社エネコートテクノロジーズ
京都大学の若宮教授、金光教授は、次世代の太陽電池として注目されるペロブスカイト太陽電池の研究開発を材料化学の立場から進め、高性能化に成功しました。この成果をもとにエネコートテクノロジーズは、実用化と社会実装にむけて取り組んでいます。