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第12回 GSCジュニア賞

第12回GSCジュニア賞が、日本化学会関東支部 第40回化学クラブ研究発表会(2023年3月28日、東京都立大学 南大沢キャンパス)において授与されました。
本年は14件の応募の中から、発表の学術的な内容と共に、「GSCジュニア賞の対象となる分野の研究である」ことを考慮して、3件の研究発表が選ばれました。


第12回GSCジュニア賞を受賞された皆さん
(受賞校代表者のみ)


炎光光度法を用いたエアロゾル粒子の濃度測定と可視化手法の開発 東京都立 小石川中等教育学校
鉄光触媒の可能性 立教池袋高等学校
廃プラスチック油化への挑戦 ~学校から持続可能な社会を目指して~ 東京都立 杉並工業高等学校 (2023年4月より校名変更:東京都立 杉並工科高等学校)
[アブストラクト]

昨年度、私たちの学校に全国初となるプラスチック油化実習システムが導入された。主となる卓上型プラスチック油化装置は、本体左部が窯になり、廃プラスチックを入れ溶かす。気化されたプラスチックは、上部の管を通り本体右部の冷却用水槽内に排出される。冷えた気体は、再生油となって水槽の水の上部にたまっていくというシンプルな構造である。


校内から出る廃プラスチックを油化して再生油をつくる。その再生油を校内で活用できるハイスクール油田の活用を目的として研究を進めた。


研究結果により校内から出るペットボトルキャップを油化して再生油をつくることができた(油化率約80%)。また、再生油を蒸留して得た油は、ガスクロマトグラフィーによる定性分析及び比重の測定により、ガソリン成分に近い油であることが分かった。(粗製ガソリン。再生油から、約20%の生成率)。この粗製ガソリンを使い、発電機を作動することができた。よって、本研究により、校内から出る廃プラスチックをハイスクール油田として活用できることができた。




[喜びの声]

この度は、輝かしい賞を頂戴し、誠に光栄に思います。本研究は、この3月に卒業した先輩たちの研究でした。多くの失敗を克服しながらも、楽しそうに研究に取り組んでいました。先輩たちの努力がこのような形で評価を受け、私たち後輩も大変うれしくまた、誇らしく思います。今後は、私たち後輩が先輩たちの研究を引き継ぎます。今後もご指導をよろしくお願い致します。


東京都立杉並工科高等学校 化学部部員一同


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