盛況のうちに終了いたしました。 ご参加、ご協力いただきました皆様に御礼申し上げます。 |
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第12回 JACI/GSCシンポジウム 「シン・化学」-新たな価値を実現する化学- |
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公益社団法人新化学技術推進協会は、持続可能な発展のためGSCを基盤とした化学技術イノベーションの推進を目的として、JACI/GSCシンポジウムを毎年開催しています。 産業革命以降急速に発展した大量生産・大量消費の波は、人類に便利さや豊かさをもたらし、我々化学産業も生活レベル向上や社会の発展に大きく貢献してきました。近年にはこの「貢献」の中に「持続可能性」という観点の導入が必須となっています。 「新たな観点の導入」は「新たな市場」を創出します。例えば、カーボンニュートラル実現への取り組みは、多様な産業の創成と新しい経済活動を生み出しています。化学は、材料やプロセスによって社会を下支えする基盤の役割を担ってきており、今や資源、エネルギー、環境、食糧、医療分野等の「セントラルサイエンス」となっています。今後、化学産業は、広範囲な社会・人間生活における様々な価値観を拾い上げ、その価値の恩恵を受けられる社会の実現に貢献することが期待され、その役割と責任はますます大きくなっていきます。 第12回シンポジウムでは、「シン・化学」―多様な価値観を有する持続可能な社会を実現する化学―を目指すため、化学が取り組むべき技術課題にとどまらず、社会課題とその解決策についても議論をしたいと思います。 みなさまのご参加をお待ちしております。 |
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日時2023年6月13日(火)~14日(水) |
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開催方法6月13日:オンライン 6月14日:一橋講堂(フィジカル) |
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プログラム(敬称略)
1日目(2023年6月13日)
開会挨拶
淡輪 敏 (公社)新化学技術推進協会 会長
基調講演
再び挑む、最先端半導体パッケージ開発の舞台 折井 靖光 Rapidus株式会社 専務執行役員 経済産業省の旗振りで次世代半導体の設計、製造を行う新会社「Rapidus」が設立された。世界と協力し、日本の開発・モノづくり力を結集し、世界最先端のロジック半導体の開発、製造を目指している。最先端のロジックでは、コアやメモリーといったロジックの構成要素を一つのチップ上に混載するのではなく、構成要素を個別に別チップとして製造し、パッケージ基板上にそれぞれ実装するという「チップレット」と呼ばれる技術が使われる。チップ同士をシグナルインテグリティ、パワーインテグリティを考慮した上で、最短で繋げることが要求され、新しい材料技術がIT機器の性能向上の鍵を握っている。
基調講演
私と企業の可能性を拓く、これからの人的資本経営―DEIの先の組織の持続的成長 及川 美紀 株式会社ポーラ 代表取締役社長 急激に変化する社会の中で、企業も慣例にとらわれずに挑戦を繰り返していくことが成長の必須要件です。人的資本経営の観点から、多様な人の可能性を拓く、ポーラの「挑戦する人材づくり」のケーススタデイを紹介します。
招待講演
グリーンケミストリー推進のための「デジタル有機合成」の活用 大嶋 孝志 九州大学大学院薬学研究院 副研究院長/教授 有機合成と情報科学の異分野融合に取り組む学術変革領域「デジタル有機合成」プラットフォームを活用したグリーンケミストリーの推進事例を、化学選択性の触媒制御などを中心に紹介する。
基調講演
地球環境問題と私たちの生活 〜新たな自然共生社会を目指して 五箇 公一 国立環境研究所 生態リスク評価・対策研究室 室長 新型コロナの流行およびウクライナ紛争という国際危機によって、資源貧大国の我が国は、食糧およびエネルギーの持続性が脅かされている。この危機から我々は何を学ぶべきか、新たな自然共生型社会とは何か、そしてその根幹にある生物多様性とは何か、について議論する。
招待講演
グリーン水素製造および二酸化炭素資源化のための人工光合成光触媒 工藤 昭彦 東京理科大学理学部応用化学科 教授 低コストなグリーン水素製造技術が確立されれば、カーボンニュートラルの実現、さらには資源・エネルギー・環境問題の解決が実現されると言っても過言ではない。その1つの科学技術として注目されている粉末光触媒を用いた人工光合成について解説する。
招待講演
高分子材料における強い水素結合の可能性 吉江 尚子 東京大学 副学長 / 生産技術研究所 教授 水素結合の高分子への導入は、高靭化や疲労回復性/自己修復性の付与など、材料の軽量化や長寿命化を実現する方法として有効である。本講演では数多くの検討例がある硬い多重水素結合とは一線を画す、柔軟性を有する多重水素結合に注目し、安定二量体の形態が複数あることに由来するエントロピー項の効果を論じる。
招待講演
グリーン水素サプライチェーン構築に向けたENEOS研究開発進捗 佐藤 康司 ENEOS株式会社 執行役員 中央技術研究所所長 エネルギーのカーボンニュートラル化に向け、ENEOSでは海外の再エネ電力を有機ハイドライドMCHに直接変換する技術Direct MCH®を開発中で、水素を大量に効率よく運ぶ大規模サプライチェーン構築を目指しています。
パネルディスカッション
カーボンニュートラルコンビナート モデレータ―:松方 正彦 (早稲田大学 教授) パネリスト:藤井 律子(周南市長)辻 佳子(東京大学環境安全研究センター 教授、周南コンビナート脱炭素推進協議会 副会長)小出 譲治(市原市長)辻 純平(京葉臨海コンビナートカーボンニュートラル推進協議会委員企業 住友化学株式会社 執行役員) *横田 浩(周南コンビナート脱炭素推進協議会構成企業 株式会社トクヤマ 代表取締役社長執行役員)からのビデオメッセージ カーボンニュートラルコンビナートの課題と今後の動向について周南コンビナート、京葉臨海コンビナートを事例として議論する。
2日目(2023年6月14日)
GSC賞受賞講演・表彰式
受賞者一覧はこちら(第22回GSC賞 )
ポスター発表
ポスター発表一覧はこちら
閉会挨拶
森川 宏平 (公社)新化学技術推進協会 副会長 |
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参加費(税込)
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後援 (順不同) |
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