JACI / JST 交流セミナー JST「先導的物質変換領域」(ACT-C)研究者との集いの詳細



イベント名 JACI / JST 交流セミナー JST「先導的物質変換領域」(ACT-C)研究者との集い
日時 2017-08-04 14時0分~18時0分
場所 当協会会議室
概要 (受付は13:30からです)
開催趣旨:
 ACT-Cでは、低炭素社会の実現や医薬品・機能性材料等の持続的かつ発展的な生産など、我が国のみならず世界が直面している諸課題の解決に貢献しうる、触媒による先導的な物質変換技術の創出を目指した研究を進めています(2017年度末まで)。
 本イベントでは、ACT-Cで推進中の研究内容をJACI会員の方々に知っていただくことで、研究成果の展開や今後の産学交流を促進することを狙いとしています。なお今回は、次代の有機合成化学を担う気鋭の研究者による発表を中心に構成しています。研究内容はもとより、今後にわたった研究者間交流を深めていただくことを見据え、会員企業における研究開発を実施する若手研究者・リーダーの積極的なご参加を期待しております。

プログラム:
14:00~14:10 〇
開会挨拶・趣旨説明  九州大学高等研究院、特別主幹教授  国武 豊喜 氏

14:10~14:35 〇
研究発表(1)  
発表者:松永 茂樹 氏 北海道大学大学院薬学研究院
演 題:化学変換反応における高い原子効率の実現を指向した第一列遷移金属触媒の設計
要 旨:高度に官能基化された有機化合物は、低分子医薬品や農薬等の開発に欠かせない合成素子である。高い収率や選択性はもちろんのこと、廃棄物を極力削減しうる形にて有用化合物を合成するためには、原子効率に優れた触媒プロセスの開発が重要である。
我々は、地殻上に比較的豊富に存在する第一列遷移金属(ベースメタル)を素材として、
高い触媒性能を実現するための研究を行っている。本発表では、原子効率に優れた「炭素-水素結合官能基化反応」および「不斉炭素-炭素結合形成反応」について、高原子価コバルト触媒および複核ニッケル触媒の設計コンセプトと応用例について紹介する。

14:35~15:00  〇
研究発表(2)
発表者:田中 健 氏 東京工業大学物質理工学院
演 題:高歪み芳香族化合物の合成:芳香環構築によるアプローチ
要 旨:高歪み芳香族化合物は、その特異な構造や非平面π共役系のもつ特異な物性から、近年大きな注目を集めている。しかし、クロスカップリングなどの「芳香環を繋ぐ」アプローチでは合成困難な化合物群が多数存在していた。本講演では、我々の研究グループが独自に開発した新触媒により可能となった、「芳香環を組み立てる」新しい触媒反応による高歪み芳香族化合物について、最新の成果を紹介する。また、上記の新触媒により可能となった、多点中心不斉を有する環状化合物の触媒的不斉合成についても紹介する。

15:00~15:10 休憩

15:10~15:35  〇
研究発表(3)
発表者:依光 英樹 氏 京都大学大学院理学研究科
演 題:芳香族性の破壊を伴う分子変換
要 旨:近年、スルホキシドのPummerer型活性化を鍵とする有機合成が、重金属フリーの高位置選択的C-H官能基化法として見直されている。我々は、シグマトロピー転位を組み合わせた新形式Pummerer反応を独自に開発し、単純な出発物質から多置換複素芳香環やビアリール骨格を一挙に構築する強力な新手法を次々に発表し、硫黄の特性を活かした有機合成の世界的潮流を生み出した。また、この研究の途上で、頑丈であるはずのチオフェン環を部分的に開裂させ、別の芳香環へと変換する「芳香環メタモルフォシス」を着想するに至り、これを革新的有機合成手法として確立するべく研究を行っている。本講演では、演者のこれらの研究について紹介し、Pummerer化学と芳香環メタモルフォシスの将来展望についても述べたい。

15:35~16:00  〇
研究発表(4)
発表者:網井 秀樹 氏 群馬大学大学院理工学府、
    柴田 哲男 氏 名古屋工業大学大学院工学研究科
演 題:急進展する有機フッ素化合物の合成法
要 旨:有機フッ素化合物は、医薬、農薬、液晶材料、高分子材料などの様々な産業分野において利用されている。一般的に、有機フッ素化合物の合成が困難であるため、様々な産業分野で含フッ素官能基を有機化合物に簡便かつ効率的に導入する技術の開発が強く望まれている。私たちは、フルオロ基、トリフルオロメチル基などの含フッ素官能基を高選択的に有機分子に組み込む触媒反応の開発、トリフルオロメチルチオ化剤やジフルオロメチレン化剤などの試薬の独自開発を進めてきたので、これらの技術を紹介する。

16:05~16:35 ショートプレゼンテーション(各4分)
研究発表(5)
発表者:斎藤 進 氏 名古屋大学大学院理学研究科
演 題:分子触媒と固体触媒のクロスオーバー領域の精密化に基づく二酸化炭素の資源化法を目指して

研究発表(6)
発表者:近藤 美欧 氏 自然科学研究機構分子科学研究所
演 題:多核金属錯体を利用した高活性な多電子酸化還元触媒の開発

研究発表(7)
発表者:鳶巣 守 氏 大阪大学大学院工学研究科
演 題:不活性シグマ結合の触媒的変換手法の開発

研究発表(8)
発表者:佐藤 哲也 氏 大阪市立大学大学院理学研究科
演 題:環境に優しい低エミッション型脱水素クロスカップリング反応の開発

研究発表(9)
発表者:倉橋 拓也 氏 京都大学大学院工学研究科
演 題:電子構造の揺らぎに基づく機能性触媒の創製

研究発表(10)
発表者:山田 陽一 氏 理化学研究所環境資源科学研究センター
演 題:次元制御されたナノ空間体と不均一系集積型遷移金属ナノ触媒に融合した
     先導的π電子物質創製触媒システムの創出

研究発表(11)
発表者:川原 隆幸 氏 科学技術振興機構 産学連携展開部
演 題:産学連携の個別プロジェクトのJST支援制度の現状と今後


16:40~18:00 ポスターセッション・交流会


参加費・懇親会費について 参加費:当日受付でお支払いください。
 会員:無料(会員リスト:http://www.jaci.or.jp/about/page_06.html)
 上記以外:10,000円
募集人数 100 人