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イベント名 | ■平成29年度第1回特別フォーラム 「SDGsとイノベーション」 |
日時 | 2017-04-06 13時00分~18時00分 |
場所 | 新化学技術推進協会(JACI)AB会議室 |
概要 | 2015年に国連よりSustainable Development Goals (SDGs) が発表された。2030年までに達成すべき17のゴールが示され、今後の経営戦略に影響を与えそうである。また最近ではESG投資が盛んになるなど、化学企業のイノベーションは社会からの要求をより強く意識して推進することが求められている。これらの外部環境の変化に我々化学産業はどのように取り組んでいけば良いのか考えたい。 【プログラム】 12:30 受付開始 13:00~13:10 〇 協会挨拶(GSCとの関連) 13:10~14:00 〇 (講師)政策研究大学院大学 教授 科学技術イノベーション政策プログラムディレクター 兼 科学技術振興機構研究開発戦略センター上席フェロー 有本建男 様 (演題) 「SDGsとイノベーションー日本の産学官の技術と経験に世界は大きな期待」 国連は一昨年秋全会一致で、2030年までの持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals =SDGs)を決議した。貧困の撲滅から、食料・栄養、健康・感染症、 雇用と人間らしい労働、ジェンダー、生産と消費のバランス、気候変動、エネルギー、 水、インフラ、都市、海洋・森林、災害、法治制度の整備など17の目標を、先進国と 途上国が協働して解決しようという野心的なものである。 これらの目標達成に向けて、世界の科学技術コミュニティーがどう貢献するかを議論 する初めての国際会議(SDGs-STIフォーラム)が、昨年6月ニューヨーク国連 本部で開催され、演者はこの会議に参加する機会を得た。世界中から400人近い産学 官の科学者、技術者、企業家、科学行政官、外交官、そして、世界銀行、ITU、WHO、 ICSU(世界科学会議)、IBM、グーグルなどが参加した。白熱した議論が2日間 展開されたが、演者は、日本の対応の遅さと組織化の貧弱さを痛感した。一方で、日本 の技術力と環境・エネルギー・水・感染症などにおける技術と経験への期待は大きいも のがあった。 その後、わが国では、昨年末に政府のSDGs推進本部(安倍首相が本部長)が実行 指針を策定し、JICAやJST、一部大学でも動きが活発になっている。産業界では、 CSRからCSVを掲げ戦略的企業価値としてSDGsを掲げる企業も出てきている。 今年2月には産業競争力会議(COCN)が、昨年から始まった政府の科学技術基本計 画の中核ビジョンである"Society5.0"の実現に向けた産学官連携プログラムの推進に当 たって、「SDGsの視点を重視し、世界の持続可能な成長に貢献し、投資や事業化につな がるビジネスモデルを構築する」と強調した。また、工学アカデミーも産学官が協力して、 SDGsへの工学的対応について検討を始めている。いよいよ国内政策とグローバル戦略が 繋がり始めている。 今年5月には第2回目のSDGs-STIフォーラムがニューヨークで開催される。現在その 準備が進められているが、日本の産学官がこの機会に世界をリードできる存在感と将来 ビジョンを示せるかが大きな挑戦である。 演者は、SDGsは、わが国の産学官、化学産業にとって、社会や市場との対話、 様々な壁を乗り越えて、戦略的にグローバルなイノベーション・エコシステムを再構築 する歴史的な機会と理解している。こうした視点から、現状と今後の課題を紹介し参加の 方々と議論を深めたい。 14:00~14:50 〇 (講師)住友化学株式会社 代表取締役 専務執行役員 西本 麗 様 (演題) 「SDGsと企業の貢献‐継続的なイノベーション‐」 住友化学の事業とCSR経営の基本的考え方を、国連で採択された「SDGs」への貢献の 観点から改めて整理し、グループ全体でのSDGsへの貢献をどう位置づけ、社員参加型の 取り組みをいかに進めているかを説明する。その上で、自社コア技術をベースに事業を 通じてマラリア等の感染症対策に貢献している実例を紹介し、当該分野でのイノベーション の重要性と今後の課題について考える。 14:50~15:40 〇 (講師)国際協力機構(JICA) 民間連携事業部 次長 兼 計画・監理課 課長 小西伸幸 様 (演題) 「開発途上国社会の支援と日本企業のビジネス展開を促進するJICA事業」 国際協力機構(JICA)は、開発途上国の発展を支援する政府開発援助(ODA)の実施 機関である。過去50年以上にわたり、経済基盤整備、農水産業、医療、教育、環境など 様々な分野において、日本の技術・知見を途上国に移転する技術協力やインフラ整備、 人材育成などの事業を行って来た。ここ20年ほどの開発途上国の状況を見ると、東南 アジアをはじめとして社会・経済の発展した国が増加しており、従来のODA事業だけで はなく、民間企業がビジネスとして参画する余地が増えてきている。本講演では、開発 途上国に対する支援をSDGsと技術開発の文脈で語りつつ、そこに日本企業がビジネス として参画するためのツールとして活用いただけるJICAのプログラムを紹介する。 (15:40~15:50) 休憩 15:50~17:00 〇 講師によるパネルディスカッション (モデレーター)株式会社オリナス・パートナーズ代表取締役 兼 ADRRN東京イノベーションハブ 上席コーディネーター 打田郁恵 様 17:00~18:00 懇親会 |
参加費・懇親会費について | 参加費: 会員:無料(会員リスト:http://www.jaci.or.jp/about/page_06.html) 非会員:10,000円 (当日受付でお支払いください。) 懇親会費:無料 |
募集人数 | 100 人 |