ライフサイエンス技術部会 材料分科会講演会「実験動物代替法の現状と化学品メーカーの取り組み」の詳細


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イベント名 ライフサイエンス技術部会 材料分科会講演会「実験動物代替法の現状と化学品メーカーの取り組み」
日時 2014-09-04 14時00分~18時00分
場所 当協会会議室
概要 講演 「実験動物代替法の現状と化学品メーカーの取り組み」

  (1) 14:00~15:20 〇

  講師:国立医薬品食品衛生研究所 安全性生物試験研究センター 
                         薬理部 新規試験法評価室 
                           室長  小島 肇 氏

  演題:「実験動物代替法の現状と課題」

  要旨:EUの化粧品規制7次改正により、2013年3月より動物実験が行われた原
    料を含む化粧品の販売が全面的に禁止となった。しかし、現状で開発され
    ている動物を用いない動物実験代替法は、皮膚刺激性、光毒性、遺伝毒性、
    眼刺激性試験等に限られている。
     このような状況の中、OECD(経済観発協力機構)は、AOP(Adverse 
    Outcome Pathway)をベースとした全身毒性試験に関する情報の構築、
    in silicoやTGを組み合わせた試験法の組み合わせ(IATA: Integrated
    Approaches to Testing and Assessment)の開発を目指している。
  
  (2) 15:30~16:15 〇

  講師:富士フィルム株式会社 安全性評価センター
                       センター長  日置 孝徳 氏
  演題:「富士フイルムにおける代替法への取組み」

  要旨:皮膚感作性試験の代替法との1つとして、タンパク結合に着目したDPRA
    法がよく知られている。DPRA法は、2種類のペプチドと被験物質と反応後、
    未反応のペプチドをHPLCで定量して、その反応性から感作性を予測する方
    法である。
     しかし、定量波長が短波長であるため、反応液中の他の成分との分離が
    困難な場合がある。そこで、我々は反応に関与する2種のアミノ酸にナフ
    タレン環を結合させたアミノ酸誘導体を合成し、これを用いて皮膚感作性
    予測を行ったので紹介する。
  
  (3) 16:15~17:00 〇

  講師:資生堂リサーチセンター  
                       廣田 衞彦 氏
  演題:「資生堂における代替法開発の取り組み(感作性評価を中心に)」

  要旨:香粧品の多くはお客さまの肌に直接使用される物であり、お客さまに安
    心して、安全に製品を使用して頂くことは、企業にとって重要な事である。
    このためのツールである安全性試験は動物を用いた方法が主流である一方、
    EU化粧品指令第7次改正などを考慮すると動物実験代替法の開発は非常に重
    要である。今回、弊社における代替法開発の中で、感作性試験代替法開発
    における取組みを紹介させていただきたい。

懇親会 17:00~18:00

申込締切り:2014年9月3日(水)
  (定員になり次第、募集を締め切らせていただきます)
参加費・懇親会費について 参加費:無料
懇親会費:無料
募集人数 100 人