エネルギー・資源技術部会 バイオマス分科会講演会「地表最大の資源セルロース系バイオマスを小さな酵素で変換する」「ヒマシ油由来バイオポリアミドとエラストマーの応用展開」の詳細


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イベント名 エネルギー・資源技術部会 バイオマス分科会講演会「地表最大の資源セルロース系バイオマスを小さな酵素で変換する」「ヒマシ油由来バイオポリアミドとエラストマーの応用展開」
日時 2014-08-26 14時00分~17時00分
場所 当協会会議室
概要 講演 14:00~18:00
 *受付は13:30~です*

(1) 14:00~15:30 ○

  講師: 五十嵐 圭日子 氏
東京大学大学院農学生命科学研究科 生物材料科学専攻 
バイオマス化学講座 准教授

演題:「地表最大の資源セルロース系バイオマスを小さな酵素で変換する」

要旨: セルロースは、グルコースがβ?1,4結合したホモ多糖であり、植物細胞壁
の約50%を占める地球上で最も豊富に存在するバイオマスである。自然界で
は分子鎖が規則的にパッキングすることで結晶(セルロースI)を形成する
が、天然セルロースは平均的に70%程度の結晶化度を有することから、
セルロース系バイオマスの3分の1がセルロースIであると言える。
セルロースIは構造多糖として優れた力学的強度を示すが、この力学的強度
の高さがセルロース系バイオマスを利用するための大きな障害となっている。
一方で、天然では光合成によって生産されたセルロースの大部分が、セルロ
ース分解性の微生物によって資化されていることを考えると、私達が今後
セルロース系バイオマスを有効利用していくためには、セルロース分解酵素
(一般的にセルラーゼと総称されている)の分子機構を詳しく理解し、セル
ロース資化性の微生物によるセルロース分解系を模倣していくことが重要で
あると言える。本発表では、不溶性基質である結晶性および非晶性セルロース
をセルラーゼが分解し、可溶化した生成物を与えるという、一連の固液界面
における反応を解析するために、これまで取り組んできた高速原子間力顕微鏡
を用いた1分子観察結果を紹介するとともに、演者らが最近取り組んでいる
セルラーゼのX線/中性子共解析結果を紹介し、巧妙にデザインされた糖質
加水分解酵素の分子機構に関して考察したい。

(2) 15:30~17:00 ○

講師: 宮保 淳 氏
アルケマ株式会社 京都テクニカルセンター 所長

演題:「ヒマシ油由来バイオポリアミドとエラストマーの応用展開」

要旨: フランスの総合化学会社であるアルケマ社は、ヒマシ油由来のポリ
アミド11を50年以上前に商業化した植物由来エンジニアリングプラス
チックのパイオニアである。本講演では、自動車、電気・電子、一般
産業用途に市場を広げているアルケマ社のポリアミド11を核とした
ヒマシ油由来ポリアミドおよびエラストマーの最新ポリマーの特性
および用途開発の現状について解説する。

 懇親会 17:00~18:00
参加費・懇親会費について 参加申込み:公益社団法人 新化学技術推進協会の
ホームページよりお申し込みください。 http://www.jaci.or.jp
申込み締切 8月22日(金)
 (定員になり次第、募集を締め切らせていただきます)

参加費: 当日受付でお支払いください。
     会員:無料(会員リスト:http://www.jaci.or.jp/member_group/)
     コラボレーションメンバー:無料
     上記以外:10,000円
募集人数 110 人