JACI/JST交流セミナー さきがけ「ライフイノベーション」分野 若手研究者との集いの詳細


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イベント名 JACI/JST交流セミナー さきがけ「ライフイノベーション」分野 若手研究者との集い
日時 2019-11-12 15時00分~18時00分
場所 JACI会議室
概要 開催趣旨
 JST戦略的創造研究推進事業さきがけ「ライフイノベーション」分野では、ライフサイエンス関連の計測分析技術・機器に加え、ライフイノベーションに直結する国産の技術・機器開発を目指し、唯一無二の方法論・ツール・装置開発に挑戦する若手研究者を幅広い分野から結集して研究を推進しています。
 本イベントでは「さきがけ」で推進中の研究内容を新化学技術推進協会(JACI)会員、特に若い方々に知っていただき、相互のコミュニケーションを通して研究成果の展開や今後の産学連携を促進することを狙いとしています。なお今回は、「1細胞解析」、「光操作」、「微粒子」、「ゲノム合成」、「量子生体」テーマを担う気鋭の研究者による発表を中心に構成しています。研究開発を実施する若手研究者・リーダーをはじめ多くの皆様方の積極的なご参加をお願い申し上げます。

開催目的
①さきがけ「ライフイノベーション」分野で推進中の研究内容をJACI若手会員に紹介することで、オープンイノベーションのきっかけとする
②さきがけ若手研究者にJACIの活動を紹介することで、企業が意識する社会課題への認識について意見交換する
③産官学の若手研究者間の将来を見据えたネットワーク構築につなげる

主催 国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)、公益社団法人新化学技術推進協会(JACI)

プログラム
15:00~15:30 ショートプレゼンテーション (紹介時間 各3分)
15:30~16:50 ポスターセッション 

出展概要
(1)
【1細胞解析】
発表者:神谷 真子 氏 (東京大学 大学院医学系研究科 准教授)
演題:多機能蛍光プローブ群による組織内1細胞機能解析
要旨:生物試料における生体分子の濃度や挙動を高感度かつリアルタイムに観測する技法として現在、観測対象分子を可視化する「蛍光プローブ」が汎用されています。本発表では、独自の発想に基づき開発した新規機能性蛍光プローブ群の設計と、これらの応用例(がんイメージング、生体分子イメージング、超解像イメージング)をご紹介します。
(2)
【1細胞解析】
発表者:細川 正人 氏 (早稲田大学 理工学術院総合研究所 次席研究員(研究院講師))
演題:組織内の細胞多様性を明らかにする超並列ゲノム解析技術の創成
要旨:我々は、細胞1個から全ゲノム情報を解読することで、動物の腸内や海洋・土壌中に存在する多様な微生物(マイクロバイオーム)を調べあげる「大規模1細胞ゲノムシーケンス技術」を開発した。この技術を用いれば、地球上のあらゆる微生物の詳細を1つずつ記述していくことが可能となる。現在、腸内・環境マイクロバイオーム研究に本技術を活用し、微生物ゲノムカタログを作ろうとしている。また、技術の社会実装を目指し、昨年研究成果活用ベンチャーbitBiome(株)を立ち上げた。本発表では、これまでの技術の開発と最新の研究事例について紹介する。
(3)
【光操作】
発表者:河野 風雲 氏 (東京大学 大学院総合文化研究科 広域科学専攻 広域システム科学系 助教)
演題:光活性型タンパク質を基盤とする遺伝子組換え・ゲノム編集光操作技術の開発
要旨:我々は、アカパンカビが有する青色光受容体Vividの二量体界面に位置するアミノ酸残基に酸性アミノ酸もしくは塩基性アミノ酸を変異導入することによって、青色光依存的にヘテロ二量体を形成する独自の光活性型タンパク質Magnetを開発した。Magnetは分割体タンパク質の再構成法において、優れた特性を持つことを見出した。本発表では、Magnetを基盤とする分割体タンパク質再構成法を応用した、Cre/loxPシステムやCRISPR/Cas9システムなどの遺伝子組換え・ゲノム編集の光操作技術開発について紹介する。
(4)
【光操作】
発表者:山下 貴之 氏 (名古屋大学 環境医学研究所 准教授)
演題:組織深部の非侵襲光操作法の確立に向けて
要旨:光を用いた非侵襲的な細胞機能操作法は、高い時間・空間精度を背景として応用範囲が拡大しています。しかしながら、従来法は組織透過性が低い可視光波長を用いるため、組織深部の操作を苦手とします。私は生体を透過する電磁波を可視光へと変換する素材を用いて、哺乳類の体外から電磁波を照射して組織深部の細胞機能を操作する手法を開発しました。エネルギー変換素材の空間制御のため、特にナノ材料開発が得意な先生方との共同研究を望んでおります。
(5)
【微粒子】
発表者:藤田 尚信 氏 (東京工業大学 科学技術創成研究院 准教授)
演題:ショウジョウバエを利用した細胞内小器官の解析
要旨:細胞内小器官の解析には、主に培養細胞が用いられていますが、筋細胞をはじめ培養系では十分に再現できない細胞も多くあります。私たちは、ヒトと同様に発達した細胞を持つショウジョウバエに着目しました。ショウジョウバエは小さいため、蛍光タンパク質と光学顕微鏡を用いることにより、生きたハエの細胞内小器官を角質越しに簡便に観察できます。発表では、細胞内小器官の解析にショウジョウバエを用いる利点と現状を紹介します。
(6)
【微粒子】
発表者:星野 歩子 氏 (東京大学 IRCN 講師)
演題:選択的にターゲットする疾患関連エクソソームの解析
要旨:疾病条件下でのエクソソームは臓器内微小環境に様々な影響を与え病態に関わることが近年注目されている。我々はがん細胞由来エクソソームが、がんの臓器特異的な転移を規定していること、またがん患者血漿由来エクソソームの含有タンパク質を解析することでがんの有無、及びがん種の特定を行うことができることを明らかにしたのでそれについて発表する。
(7)
【ゲノム合成】
発表者:岩川 弘宙 氏 (東京大学 定量生命科学研究所 講師)
演題:高効率で外来DNA発現を可能にするRNAサイレンシング回避技術の確立
要旨:植物のRNAサイレンシングは人為的に導入した外来DNAの機能発現を阻害します。そのため、大規模ゲノム改変など、将来的に高機能物質生産が期待できる技術の導入を妨げると予想されます。私は新規試験管内系を用いた生化学に情報科学的アプローチを加えることによって、RNAサイレンシングを引き起こす隠れた法則や特徴の発見を試みています。これを基盤として、高効率で外来DNAの発現を可能にする新技術の開発を目指します。
(8)
【ゲノム合成】
発表者:野澤 佳世 氏 (東京大学 定量生命科学研究所 助教)
演題:遺伝子を活性化するDNAルーピング機構の構造基盤の解明
要旨:ヒトは約2万種類のタンパク質から構成されるが細胞分化に応じた転写のために、エンハンサーDNAの種類は数十万にものぼる。エンハンサーDNAはメディエーターを介してプロモーターDNAと直接相互作用するDNAルーピングによって、ほぼ全てのタンパク質発現を制御しているがその機構は不明である。本提案ではX線結晶構造解析とクライオ電子顕微鏡のハイブリットアプローチによりDNAループを原子分解能で可視化する。
(9)
【量子生体】
発表者:渡邉 宙志 氏 (慶應義塾大学 大学院理工学研究科 准教授)
演題:量子化学効果を取り込んだタンパク質のシームレスな動的解析法の開発と応用
要旨:溶液・生体分子などの凝縮系においては、溶媒の性質が様々な物性や現象に関わる。しかし従来の分子シミュレーションは、溶媒の電子構造が関わる現象を取り扱うことができなかった。今回、我々は新しい計算理論を開発しこの問題を解決した。これにより、凝縮系における様々な物理量(IR, Raman spectra, 溶媒和構造, 拡散係数)や現象(化学反応、プロトン移動)などを再現可能となった。

17:00~18:00 懇親会
参加費・懇親会費について 参加費: 会員:無料
    非会員:11,000円
  (当日受付でお支払い下さい。)

懇親会費:無料
募集人数 60 人