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協会概要

沿革

社団法人 新化学技術推進協会の発足までの経緯

新化学技術推進協会の発足趣意(2011年4月)

化学産業は、これまで様々な素材や製品を広く産業や社会に提供し、時代の最先端技術を支えることにより人々の豊かな生活の実現に大きな役割を果たして参りました。

 昨今、地球環境、資源・エネルギ-などの新たな地球規模での課題が大きな懸念材料として顕在化していますが、化学産業は革新的技術の開発により本課題の解決策を見出し、新たな産業の創出や将来に向けての社会の持続的発展をもたらす牽引役であることが求められています。特に近年、太陽光発電や各種電池開発に見られるように、製品や産業のプロセスの根幹部分に化学反応や化学素材が必須な機能として位置づけられるようになり、新たな化学技術が諸産業の発展の核として活躍する時代の到来ともいえる状況で、今後の化学産業の貢献が強く期待されるところであります。

 一方、課題解決のための技術レベルは年々高度になるとともに、欧米等に於ける国を挙げてのプロジェクト体制等、化学技術を含めた科学技術分野での世界各国の国際競争が益々激化しており、科学技術力が国の将来を左右する時代となっています。

 これらの将来の課題に応えるためには化学産業界としても、基礎化学の向上と、グローバルな競争に勝ち抜くための革新的技術につながる研究開発や知的技術基盤の整備が不可欠であります。このように化学技術を活用する諸産業の競争力向上はわが国にとって喫緊の課題であり、個別企業の努力とともに、これまで以上に産業の垣根にとらわれることなく化学ユーザー産業やアカデミア、官を含めた様々な分野とあらゆる面での協調を進め、総合的・体系的な戦略を実行しうる体制が求められています。

 この様な背景から、新公益法人制度改革への対応を契機とし、英知と行動力を結集した団体として社団法人新化学発展協会の化学フロンティア事業と財団法人化学技術戦略推進機構の戦略推進事業を統合し、新たに公益社団法人新化学技術推進協会として発足することに致しました。

 本法人は、将来に向けた新たな化学を推進するための日本における唯一の強い求心力を持つ団体として、わが国の諸産業の発展、国際競争力強化とプレゼンスの向上を図り、ひいては社会の持続的発展と経済の健全な成長に寄与することを目指します。そのために化学に係わるあらゆる分野の人たちによるプラットフォームを共通の場として、新たな化学の今後の発展の方向性について問題意識を共有し、将来の化学技術戦略立案と提言、化学技術に関する交流と連携、国内外への情報発信、研究支援と人材育成等の事業を推進することにより、新産業の構築に繋がる革新的技術の創生や知的技術基盤の整備に貢献します。

 なお、本法人は、公益社団法人への移行を目指す社団法人新化学発展協会を改組・拡充し、財団法人化学技術戦略推進機構の戦略推進事業を統合することにより新たに事業運営を行います。
本法人の発足を機に、既存の会員はもとより、広く化学に関心をもたれる各位からの積極的な参画を望むものであります。

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